ネズミを使って実験しました。
どんな実験か・・
ネズミを10日間、毎日水槽で30分間泳がせて、脳の変化を観察するという実験です。
ちなみにネズミは泳げる動物です。おぼれることなく30分間泳ぎ続けられるといいます。
結果は・・
1日目・・30分間泳いだネズミは、ぐったりと眠ってしまい、長い時間起きてこない。
3日目・・泳いだ後、ぐったり眠る時間が短くなる。
7日目・・泳いだ後、ぐったりと眠ることが少なくなる。
10日後・・ネズミたちは眠ることをしなくなる。
・・といった結果でした。
10日間も毎日泳ぎ続けて泳いだことで、ネズミたちはその状況に慣れて適応し、寝なくてもパワー全開で泳げるようになったのでしょうか?
答えは✕です。
ネズミたちの脳を調べてみると、脳にある、疲れを感知するセンサーが働かなくなっていたのです。
つまり、自分が疲れていることがわからなくなり、休むことをしなくなったということです。
人間に置き換えると、目の奥の方に疲労を見張るセンサーがあり、疲れてくると脳に「休め」のサインを送ります。
すると、人は疲れを感じて休息をとりますが、それを無視して休まずに働き続けていると
そのセンサーが作用しなくなり疲れを感じなくなってしまうということです。
危険な状態のまま働き続けることになり、結果として過労死につながってしまうということになってきます。
実際にはストレスや疲労があるにもかかわらず、忙しく働き続けているとそれらを実感できない場合がありますので、疲れていないと思っても休息をとったり、ストレスがないと思ってもストレスケアをしたりすることはとても大切なことです。
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